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作品名誰が袖

“誰が袖(たがそで)”

匂袋(においぶくろ)の名。

衣服の袖の形に造り、紐で二つつないで袂(たもと)落しのようにして持った。

古今和歌集「色よりも香こそあはれとおもほゆれ 誰が袖触れし宿の梅ぞも」の歌からの着想という。

(意訳:梅はその色彩よりも香りの方がしみじみと趣深く思われる。宿の梅に誰かの袖がふれて、その移り香が香っているのだろうか。)

 

 

 

 

 

 

 

 

平安時代、お香は超重要アイテムでした。

部屋に燻(くゆ)らすのはもちろん、衣服、髪などにも焚き染めて香りを移します。

手紙や扇などの小物にも、その色が変わるくらい焚き染めて自分の香りにしたのだとか。

そのおかげで、近づいたり部屋に入っただけでその人の香りが漂ったそうです。

(現代だったら完全匂いハラスメント案件。)

 

部屋は寝殿(しんでん)造りのものすごく広いワンフロアを、御簾(みす)や屏風(びょうぶ)、几帳(きちょう)などで仕切って使ってたそうです。

几帳とは、ハンガーみたいな家具に布を垂らして紐で飾った、持ち運びできるカーテンのようなもの。

あえて布の合わせ目の真ん中をぬわずに開けておいて、中の様子がうかがえるようになってます。

 

 

 

男性は平安貴族の普段着、直衣(のうし)に烏帽子(えぼし)を身にまとい、笏(しゃく)を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

奇跡のバランスで自立してます。

 

女性はリラックスタイムなので、正装である唐衣(からぎぬ:一番上にはおる袖の短い上着)と裳(も:腰に巻いて裾にたらせる布)は着ていません。

首をかしげてとっさに顔を扇で隠そうとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十二単(じゅうにひとえ)がふんわりと重なる様子を表すのに苦心しました。

衣は重ねただけではなく、バネ構造を駆使して全て固定してあります。

一番下の赤い布は長袴(ながばかま:ズボンみたいなもの)です。

襲の色目(かさねのいろめ:十二単独自の色合わせ)は、“梅重”を参考にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

平安時代では燻(くゆ)らすものであったお香ですが、鎌倉時代、室町時代と武士が主導権を握る時代になると、誰が袖の匂い袋のようにして持ち運びができるものへと変化していったそうです。

2020/12/31投稿者かろ

コメント

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ハカセありがとうございます!
ズレて崩れるのが嫌なので上に重なった衣も赤い長袴も女性も全て固定してあります。
(本当は几帳や男性モデルも固定したかったくらい)

女性の首の傾き具合や袖の角度も拘った箇所です。
襟元もちゃんと作ってありますよ。

几帳の柄は季節も合うので大好きな紅梅にしました。
クリアパーツで試行錯誤するのは大変なので、昔手に入れてたLaQノートを活用させていただきました。


バネ構造を使った衣の固定方法はワシも真似したいテクニックじゃのう。
女性のポーズも几帳の柄も美しいのじゃ!